埼玉県では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の気運醸成のために、文化発信のプログラムを展開しています。
オリンピック・パラリンピックはスポーツの祭典ですが、同時に文化の祭典でもあります。文化プログラムの一環として、今回、障害者によるダンス公演が行われます。人気振付家の近藤 良平(こんどう りょうへい)さんがプロデュースし、県内在住の障害者でつくるダンスチーム「ハンドルズ」が、10月21日(土曜日)に彩の国さいたま芸術劇場小ホール(さいたま市中央区)で公演します。公演のタイトルは「どうするの あしたのよていが きになるの」です。

メンバーは身体や精神、知的の障害をお持ちの20代から50代の19人。チーム名の「ハンドルズ」は、近藤さんが主宰する人気ダンス集団「コンドルズ」にあやかった半分コンドルズ、ハンディキャップ、ハンドリング(車いすの操作)に由来しているそうです。

公演ではダンスだけでなく歌やコントも披露します。近藤さんは、「稽古の中でいきなり個性を出してと言ってもなかなか難しい。だから、本人が面白くて、周りも面白くて、ということをメンバーと一緒にあらかじめ探し出してプログラムに取り入れている。」と話しております。

2009年から始まり今回で6回目の公演になりますが、先にお話ししたようにオリンピック・パラリンピックの文化プログラムの一つに位置付けられています。本当にすばらしい障害者のダンス公演です。ある方は、ダンスを見るうちに障害がだんだん個性に見えてくるなどと話しております。

来年3月には、金沢市で初の県外公演を予定しています。とにかく感動と笑いがたくさん感じられます。私も何度も見ていますが、飽きることがありません。また今回は、淑徳与野中学校バトン部の皆さんとコラボしていることも、とても楽しみです。是非、多くの方に公演を御覧いただきたいと思います。