「週刊東洋経済(7月29日号)」に、景気指標に関する面白い話が掲載されていました。身近なモノの中に、景気の動向と連動して消費が増えたり減ったりする品目があるという話です。消費者は景気回復の期待が高まると財布のひもを緩め、高額品への支出にシフトする傾向があるそうです。
かつては「牛肉と豚肉」が指標として注目されました。景気が良ければ価格の高い牛肉の購入が増え、悪くなれば価格の低い豚肉にシフトするとされていました。実際に景気の動きと連動していたと言われています。しかし、2000年代初頭にBSE(牛海綿状脳症)問題が広がると、その連動性は薄れたと言われています。
また、みずほ証券株式会社では、2013年に「まぐろ・あじ指数」なるものを発表しました。高いマグロを買うか、安いアジを買うかの判断は景気に連動していて、実際、景気に3か月から6か月程度先行していることが確認できたそうです。しかし、水産物に関しても様々な変動があって、必ずしも「まぐろ・あじ」についても景気と連動しなくなってきていると言われています。
景気動向をみる身近な指標として、先日、県の公金アドバイザーをされている株式会社大和総研調査業務部の宇野健司(うの けんじ)さんから面白い話を紹介していただきました。
景気を判断する指標に「新聞のページ数」があるといいます。それが40ページ以上あると景気は良いということになるそうです。そこで早速、7月15日(土曜日)から21日(金曜日)までの1週間の主な新聞のページ数を調べてみました。正に紙面が40ページという日が、日本経済新聞で4回、読売新聞で3回、朝日新聞で2回ありました。ページ数が少ない日だと30ページか32ページであり、40ページの場合には「全面広告ページ」が増えます。広告量が多いということは、景気が良いということだそうです。
ちなみに、全面広告の内容は健康サプリメントや美肌クリーム、育毛剤や白髪染め、大人用紙パンツ、観音霊場ツアーなどでした。やっぱり日本の景気を支えているのは中高年ということでしょうか?
ということは、中高年に人気の綾小路きみまろ(あやのこうじきみまろ)さんの公演回数が増えれば、景気が良いということになるのでしょうか。