8月5日(土曜日)に、北本市でノーベル生理学・医学賞を受賞された北里大学特別栄誉教授である大村 智(おおむら さとし)博士の顕彰碑を披露する式典がありました。

言うまでもありませんが、大村博士が作られたイベルメクチンという寄生虫病の特効薬は、現在もアフリカ生まれの子どもたちの失明を防ぐために無償供与され、世界で年間2億人以上の方々を失明の恐怖から救っておられます。
ほかにも様々な功績があるのですが、何といっても感謝したいのが、北本市に北里大学メディカルセンターを設立することに尽力していただいたことです。その原資は、大村博士が発見した「新種の放線菌」を使って作る薬品など全てのものについて、世界的な製薬会社と交渉し、得られることとなった巨額な特許料でした。

実は、私も感慨深いものがあります。当時、衆議院議員の候補者でありました私に、大村博士から病院設立を要望する北本市民の署名を集めていただきたいという要請がありました。そこで、私を応援するメンバーの皆さんにお願いしながら5,000人を超える署名を集めた記憶が今も残っています。
設立にいささか関わった者として、改めて、北本市民の皆さんが、北里大学メディカルセンターの設立に功績のあった大村博士に感謝の念を込めて顕彰碑としてお伝えしようとする気持ちがよくわかります。

当日は、大村博士御本人も出席され、「この顕彰碑のように立派な人物になれるよう努力したい。」というユーモアあふれるあいさつをされました。まだまだお元気で、更に意欲的な人生を望んでおられることが、その端々に感じられました。