たまたま立ち寄った県庁本庁舎にある障害者支援課の入り口に台車が2台置いてありました。ギリギリ車椅子は通れますが、おもてなしとしては最低だなと思い「こういうことはやめなさい」「奥まったところに置くなりしたらどうか」と指示しました。
県庁では自分たちの作業のしやすさを優先し、お客様を迎え入れる体制について弱いところがあるようです。
お客様を第一に考える銀行だったら、こんなことは万に一つもない話であります。競争原理の働かない県庁であるから、時としてサービスの精神が薄れます。職員は研修で顧客マインドなどを学んでいるのですが、本質的に競争原理が働かないという部分がどうしても残っています。
ゆえに、日々の心構えが必要です。念仏みたいに自分のやっている仕事が、県民マインドになっているかどうかを毎日、毎時間唱えなくてはいけないと思います。
ちなみに、1つの課に2台も台車があったので念のために本庁全体を調べてみると、課の数が102なのに対し、台車は325台あって66台はいらないということが判明しました。これもまた、自分のお金ではないから隣や近くの課で融通することなく各課で確保したいという気持ちになっているのです。隣の課まで離れているわけではありません。ちょっと借りれば済むことです。職員がお金を出し合って台車を用意すればこんなことにはならないのでしょうね。