3月23日(木曜日)、さいたまヨーロッパ野菜研究会の副会長で生産者グループのリーダーである小澤祥記(おざわ よしのり)さんから、様々なヨーロッパ野菜をまるでフラワーデザインのように美しく詰め合わせた貴重なものをお届けいただきました。誠にありがとうございました。
さいたまヨーロッパ野菜研究会は、生産者、シェフ、卸売業者、種苗会社などがメンバーとなり、ヨーロッパ野菜の地産地消の実現を目指しているグループです。この研究会のメンバーのうち、小澤さんをはじめとするさいたま市内の若手農家11名が、農事組合法人FENNEL(フェンネル)を設立し、ヨーロッパ野菜の共同出荷・販売を行っています。
実は、さいたま市におけるワイン、チーズ、パスタの一人当たりの消費額は、日本ではトップクラスです。イタリアンとフレンチだけでも市内に200件以上のレストランがあります。おしゃれな店も多くあり、しかもさいたま市のイタリアン、フレンチには、野菜をたくさん使ったヘルシーなメニューが多いという特徴があります。
イタリアンやフレンチに欠かせないヨーロッパ野菜は、日本でほとんど生産されておらず、多くをヨーロッパからの輸入に頼っていました。このヨーロッパ野菜をさいたま市内で作ることができれば、農家にとっても、レストランにとっても、大きなメリットがあるだけではなく、フードマイレージの面から環境にも優しくできます。
埼玉県にはトキタ種苗株式会社をはじめ有力な種苗会社があり、野菜の種類も豊富にあることから、極めてパワフルな野菜農家が多くあります。こうした中で、さいたまヨーロッパ野菜研究会のメンバーも、努力を重ねて相当の収穫を上げられるようになりました。
引き続き、ヨーロッパ野菜をより付加価値の高い産品として提供し、もうかる農業の先進事例をどんどん作っていただきたいと思います。