連日寒い日が続き、風邪やインフルエンザにかかる人が増えています。今年の風邪は、一旦ひいてしまうと長引く傾向があるのでしょうか。私も年末から年始にかけて、喉風邪(のどかぜ)の症状が出ていてなかなかすっきりと治りません。
特に、高齢の方や乳幼児がいる御家庭、また受験生がいる御家庭などは、風邪やインフルエンザの特徴を理解し、しっかりと対策を講じていただければと思います。
さて、ぶぎん地域経済研究所が発行する「ぶぎんレポート2017年1月号」に、風邪とインフルエンザについての記事が掲載されていました。
実は、風邪という病名はなく、正式には「風邪症候群」と言い、悪寒や頭痛、咳、鼻水、咽頭痛(いんとうつう)などの症状が鼻や喉などの「上気道」に発症する急性炎症を指すそうです。
風邪の約9割は、200種類以上もある「風邪ウイルス」に感染することで発症します。一度感染したウイルスには免疫ができるのですが、ウイルスには何種類かの型があり、また変異しやすいため、毎年のように感染してしまうこともあります。したがって、なかなか有効な対策を立てることが難しいのだそうです。
代表的なウイルスを挙げると、風邪の半数近くを占め、くしゃみや鼻水などを引き起こす「ライノウイルス」、他に「コロナウイルス」、「アデノウイルス」、「エンテロウイルス」などがあります。
何だか恐竜の名前に似ている気がしますが、「風邪ウイルス」にこんなに種類があるとは驚きました。
しかも、冬は風邪をひきやすい条件がそろいます。「風邪ウイルス」は低温・低湿度を好む性質があります。気温が15度以下になると活発に活動して繁殖を繰り返し、空気が乾燥することで、ウイルスの水分が蒸発して軽量になり、空気中に長時間浮遊することができるようになるそうです。
また、私たちの体は、冷たく乾燥した空気を吸い込むことで呼吸器粘膜の水分が失われ、体内にウイルスが侵入しやすくなってしまうのだそうです。
私も冷たい空気が苦手ですので、実感としてよく分かります。
感染のルートはいろいろあります。咳やくしゃみで飛び散った風邪ウイルスを直接吸い込む「飛沫(ひまつ)感染」、空気中に浮遊しているウイルスを吸い込む「空気感染」、電車やバスの手すりなどを介して感染する「接触感染」などがあります。
こうした話を聞くと、外出を避けたり人と会うのをためらってしまったりしそうですが、なかなかそうもいきません。やはり、手洗い、マスクなど、しっかり対策を取ることが大切ですね。
(明日へ続く)