5月27日(土曜日)、川越市にある星野高校が、県、県警察本部との間で自主防犯活動に関する覚書を締結しました。高校生が主体となる防犯活動の覚書締結は県内で初めてです。

生徒の皆さんたちは、それぞれのクラブ活動を通して防犯活動に取り組みます。
例えば、放送部は様々なイベントで犯罪被害防止の呼び掛けをアナウンスしたり、演劇部では振り込め詐欺をはじめとした特殊詐欺の被害防止につながる演劇を上演するなど、高校生ならではの持ち味を生かした活動が期待されます。

新しい感性を持った高校生が地域に目を向け、防犯活動に主体的に参加してくれることは大変心強いことです。

高校生にとっても、地域の防犯活動を通じて社会に貢献しているという実感は、大きな喜びになるでしょう。
また、自らの防犯意識も高まり、将来、犯罪被害者となる危険を減らす効果もあると思います。

覚書締結式の写真を見ましたが、全校生徒約2千人が参加した覚書締結式の様子は本当に頼もしく、同校の取組が県内各地に広がればすばらしいという思いを強く持ちました。

実は、私が知事に就任した当時、県内の治安は最悪の状況で、刑法犯認知件数は年間18万件を超えて過去最多でした。

犯罪を抑止するのは、何よりも人の目です。
平成16年から様々な事業者の皆さんと「防犯のまちづくりに関する協定」を締結し、現在では、約6千の自主防犯活動団体に、犯罪や不審者の通報などで協力をいただいています。

この結果、平成28年には刑法犯認知件数が7万件を下回り、ピーク時から約6割も減少させることができました。

一方で、高齢者を狙った振り込め詐欺や、子どもや女性を狙った犯罪はなかなか減少しません。
核家族化や少子高齢化が進行する中で地域のつながりが希薄になるなど、犯罪が起こりやすい状況が広がっていることも要因かもしれません。

協定の締結から12年が経過し、一部で協定自体の形骸化が危惧されてもおりました。そこでこの5月に事業者の皆さんと改めて協定を取り交わし、防犯意識の向上と一層の協力をお願いしたところです。

今回の星野高校の覚書締結は、県内に新たな「地域の防犯の目」を育んでいく大きな一歩になると期待しています。
私もこの若い皆さんの取組を全力で応援していきたいと思います。