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ユネスコ無形文化遺産に登録された「和紙・日本の手漉(てすき)和紙技術」の生産地代表者が集まる「和紙サミット」が、7月1日(土曜日)に小川町と東秩父村で開催されました。

和紙サミットは、昨年に続き今年で2回目で、2014年に遺産登録された石州半紙(せきしゅうばんし)の島根県浜田市、本美濃紙の岐阜県美濃市、細川紙の本県小川町と東秩父村の2市1町1村が参加しました。

松本恒夫(まつもと つねお)小川町長は、地元の一大イベントである七夕まつりが、「戦後、機械和紙や洋紙の台頭で、手漉き和紙が大打撃を受け、何とか和紙をたくさん使う祭りを行い、町に活気を取り戻そうと始まった」と明かしました。足立理助(あだち りすけ)東秩父村長は、観光拠点の「和紙の里」の整備について紹介し、「効果が生まれている」と話されています。

また、和紙サミットでは手漉き和紙の課題として、「後継者不足」、「原料の確保」、「紙漉き用具の技術者不足」について意見が交わされました。

障子やふすまなど日本の風景に彩りを与えてくれる和紙は、1300年以上の歴史をもつ日本の伝統工芸です。イタリア・ルネサンス期の巨匠、ミケランジェロの作品『最後の審判』の修復にも和紙が活用されています。

和紙は世界中で注目されていますが、その長所として挙げられるのが丈夫さです。一般の紙が100年程度で劣化するのに対し、最高級の和紙は1000年以上もつとされています。実際に奈良の正倉院には西暦756年に書かれた「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」という聖武天皇の遺品の目録が残っています。

和紙は木の繊維を残したまま、それを絡み合わせて作るので、より丈夫なつくりとなるようです。そして、自然素材だけを使うので、化学薬品でくっつける必要もなく、丈夫で長持ちする紙となります。

和紙のすばらしさが広く知られ、また関心が高まることで技術伝承にも大きな弾みがつくものと期待しています。

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