平成28年度の「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」の表彰者が決まりました。全国で11名が受賞される中の一人として、埼玉県から三州製菓(さんしゅうせいか)株式会社 代表取締役社長の斉之平 伸一(さいのひら しんいち)さんが選ばれました。

三州製菓株式会社は米菓や洋菓子の製造販売を行う従業員数252名の春日部市に本社のある企業です。同社は自分の仕事以外に二つ以上の仕事を常にできるようにし、育児や介護などで帰宅や休暇取得が必要なときにお互いにカバーし合う一人三役制度の導入や、市場ニーズに敏感に応えるマーケティングを実践する全員女性の商品企画室を設置するなど、女性の活躍を生かした全国に誇れる男女共同参画先進企業です。

斉之平さんの主な功績としては、平成26年にアジア太平洋地域における女性の活躍が顕著な企業として、「APEC女性活躍推進企業50選」にあの資生堂などとともに日本の5社のうちの1社として選ばれたこと、そして本年2月にはワークライフバランスや地域の女性活躍への貢献が評価され第14回渋沢栄一賞を受賞されたことがあげられます。平成23年度に埼玉版ウーマノミクス推進委員会の座長を務められたことなども評価されたそうです。

埼玉県の受賞者はこれまで5人おられますが全員女性でした。男性としての受賞は県内初となります。また、埼玉県の企業人としても初めての受賞です。正に企業の価値創造の中に女性が働きやすい仕事場作りを意識されている社長さんだということになるのかもしれません。県の教育委員をしていただいたことがありますが、斉之平さんの社員を活かす力、社員の能力を伸ばす力、そうした手腕への評価は大変高いものです。NHKでも大きく報道されたりしています。改めて、心からお祝いを申し上げます。