5月31日(火曜日)、台湾の国立彰化(しょうか)高級中学の生徒の皆さん54名と校長先生をはじめ引率の先生5名が、県庁を訪問されました。日本で言うと高校1・3年生の皆さんの教育旅行先に埼玉県を選んでいただき、その一環としての訪問です。この日は秩父で民泊体験もされるとのことでした。

海外の高校生の、しかもこれだけの人数の民泊が、秩父で行われるというのは大変すごいことであります。受け入れ先における家族ぐるみの歓迎が、日本と台湾の真の意味での友情を育むことに大いに役立つものと思われます。快く受け入れていただいた秩父の皆さんにも心からお礼を申し上げたいと思います。

生徒さんたちは「県立歴史と民俗の博物館」での勾玉(まがたま)づくりや「ちちぶ銘仙館」での藍染体験、県立熊谷高校の生徒さんとの交流、東京ディズニーランド訪問など、日本を広く学び、楽しんで帰られます。

御案内のとおり、東日本大震災で最初にしかも多額の義援金を送っていただいたのが台湾です。私たちが想像する以上に台湾の皆さんは親日的で、日本を尊敬し、そして日本に憧れておられます。
埼玉県も8月には台湾に「埼玉国際観光コンシェルジュ」を設置して、民泊を利用した教育旅行誘致をはじめ、観光地や名産品、文化など、広く埼玉県の魅力をPRして、より多くの台湾の皆さんに埼玉県を訪れていただきたいと考えております。

国立彰化高級中学の皆さんには、日本での体験、埼玉県での体験を一人一人の心の中にしっかりと残していただき、大人になった時にビジネスマンとして、あるいは観光客として、再び日本そして埼玉県に来られることを期待するところです。
ちなみに国立彰化高級中学は、台湾内では有数の進学校で、多くのリーダーを輩出しているそうです。将来、台湾のトップリーダーが、日本と言えば埼玉県を思い浮かべてくれるとしたら大変うれしいことです。