このたび、埼玉県に大変縁が深いダイアモンド✡ユカイさんに「埼玉県こうのとり大使」に就任していただきました。ダイアモンド✡ユカイさんは東京都の出身ですが小学生から大学生までを埼玉県で過ごされました。埼玉から誕生したロックバンド「レッド・ウォーリアーズ」のボーカルとして芸能活動のスタートを切り、バンド解散後は音楽はもちろんタレントや俳優としても活躍しておられます
実は、ダイアモンド✡ユカイさんは男性の100人に1人いると言われる無精子症であることを公にしておられます。御自身によれば、結婚後に不妊検査を受けた結果、無精子症だと分かったそうです。そして男性不妊治療をされて、今や3児の父親として熱心に子育てをしておられます。

不妊は女性の問題と考えられがちですが、実は原因の約半分は男性側にもあります。この事実は意外と知られていません(不妊原因の男女別割合:男女両方24%、男性のみ24%、女性のみ41%、不明11%。WHO調査)。
だからこそダイアモンド✡ユカイさんに「埼玉県こうのとり大使」になってもらって、男性不妊治療の重要性を発信していただく意義は大変大きいと思っています。100人に1人と言われる無精子症の方でも精子採取術などによって不妊治療ができます。

2010年に実施した厚生労働省出生動向基本調査によれば、妻が49歳以下の初婚同士の御夫婦のうち、3組に1組が不妊を悩んだことがあるそうですが、一般的に言えば、結婚後子供ができなくても2年ほどは様子を見る。そして、結婚3年目ぐらいからそろそろ病院に行ってみようと考える御夫婦が多いように思います。

自分の体のことは意外と分からないものです。妊娠しにくいことが早い段階で分かっていれば、病院で適切な治療やアドバイスを受け、子供を授かることができたのにと後悔する方もおられると聞きます。加齢とともに妊娠率も低下していきます。大事なことは男女ともなるべく早めに病院に行っていただくことです。

埼玉県では、不妊に対する正しい認識を広げていく運動を積極的に展開したいと思っています。今回、「埼玉県こうのとり大使」を引き受けていただいたダイアモンド✡ユカイさんには深く感謝を申し上げます。