日本メキシコ学院の渡辺靜雄(わたなべ しずお)学院長が去る4月5日(火曜日)に県庁にお越しになりました。
元々、東京都の教員だった方ですが、平成23年4月に日本メキシコ学院日本コースの総校長になられた後、平成27年1月に日本メキシコ学院長に就任されました。日本メキシコ学院というのはメキシコにある日本人学校です。この学校は、昭和49年に当時の田中角栄(たなか かくえい)総理がメキシコを訪問されたことがきっかけとなり、その3年後の1977年に設立されました。
日本人の子弟だけの日本人学校が多い中、日本メキシコ学院はメキシコ人を対象とした幼稚園から高校までのコースが併設されているのが特徴です。
ちなみに、在校生は日本人学校部門は小学校と中学校だけで約200人。メキシコ人向けのコースは1,000人とのことです。
また、この日本メキシコ学院は日本とメキシコの文化を相互に紹介し合う国際交流事業も行っています。
平成26年に私がメキシコ州を訪問した際、日本メキシコ学院の理事から同学院と県内の学校との交流について御提案があり、平成27年度に同学院の生徒2名を県内の高校に受け入れました。
また、この時の訪問では、メキシコ州の知事と「友好の確認書」を締結しており、これに基づく事業として平成27年度に高校生20名をメキシコに派遣しました。8月24日(月曜日)から31日(月曜日)までの8日間で、メキシコ州政府機関への表敬訪問や博物館等の訪問のほか、この日本メキシコ学院での研修を行いました。
今年度は社団法人日墨協会の和久井伸孝(わくい のぶたか)会長の依頼により、日本メキシコ学院高等部の生徒15名が浦和学院高等学校に体験入学したり、ホームステイや秩父地域の民泊体験を行ったりします。6月19日(日曜日)から26日(日曜日)までの8日間の予定です。
このように、平成26年のメキシコ訪問がきっかけとなって日本メキシコ学院と本県との交流事業が始まり、メキシコの皆さんと日本人の皆さんの交流の輪が広がっています。
メキシコ訪問の際の御縁が次第に大きくなっていくのを感じてとてもうれしく思っています。こうした御縁は大切にしたいものですね。