日本・米国中西部会が9月13日(日曜日)から9月15日(火曜日)までの3日間にわたって東京で開催されました。この日本・米国中西部会は、主に米国中西部の9つの州に既に進出している日本企業の皆さんが現地の州知事や米国企業の皆さんと日米間の課題、現地の課題などについて話し合う会です。

 1967年に設立され、今回で47回目の開催になります。日米の草の根交流の歴史をしっかりと作ってきた実績があり、日本側の議長は財界を代表する重鎮の方が務めておられます。現在の議長はキッコーマン株式会社取締役名誉会長である茂木友三郎(もぎ ゆうざぶろう)氏です。アメリカ側はイリノイ州の元知事ジェイムズ・トンプソン氏です。隔年で日本とアメリカの9つの州がそれぞれ持ち回りで開催しており、日本では東京での開催になっています。

 私も茂木議長からお誘いいただき、知事に就任以来、全ての会に出席しています。埼玉県の姉妹州であるオハイオ州との関係もありますので、アメリカで開催される際はオハイオ州での交流行事に併せて日本・米国中西部会に出たこともありますし、日本・米国中西部会に出席する機会を利用して、オハイオ州に立ち寄ることもありました。

 私はこれまで日本・米国中西部会の中で、日本側の企業のトップの方々や米国企業のトップの方々との面談、あるいは州知事との面談を通じて埼玉県のアピールなどをしてまいりました。そうしたことがきっかけとなり、例えば、キッコーマンの工場が久喜市に進出したこともありますし、また関係州の現地企業が埼玉に立地した例もありました。

 いずれにしても、こうした州レベルや県レベルのトップ並びに日米関係企業のトップとの交流を通じて、日米間の貿易摩擦あるいは文化摩擦をはじめ、日米間の様々な課題の解消に役立っているものと強く確信をしているところです。

 今回、日本側は千葉県、山梨県、長野県、滋賀県、埼玉県の知事が出席し、アメリカ側はインディアナ州、アイオワ州、ミシガン州、ネブラスカ州の知事が出席しました。この席で、前駐米大使であり現在、一般社団法人日米協会会長の藤崎一郎(ふじさき いちろう)さんなどが講演をされました。私からは、高いポテンシャルを持つ埼玉の企業とのビジネスを前向きに検討してほしいとしっかりアピールさせていただきました。