埼玉県道路公社が運営する「秩父やまなみ街道(一般国道140号皆野寄居有料道路)」の売店に登場した埼玉県のマスコットキャラクター「コバトン」のロボット版「メカ・コバトン」が観光客の人気を集めているそうです。5月29日(金曜日)の日本経済新聞にも自治体の新たなキャラクター活用策として紹介されました。

「秩父やまなみ街道」は、寄居町から長瀞町、皆野町を経て秩父市に至る本県の主要観光ルートです。記事によると、ご当地キャラクターは全国的にブームですが自治体キャラクターのロボット化は全国的に珍しいそうです。「メカ・コバトン」の登場には行田市にあるものつくり大学に一役買っていただきました。同大学技能工芸学部製造学科の鈴木克美(すずき かつみ)教授が学生らとともに約4か月かけて製作し、5月上旬に設置されました。身長は約1.8メートル、材料は建材などに使う丈夫な発砲スチロールに、表面をガラス繊維強化プラスチックで覆い強度を高めました。足元にセンサーを設置し、人が約10メートル以内に近づくと、左右の羽をパタパタと上下に動かして反応します。目の部分は脱着可能な面ファスナーでできており、笑顔など数種類の表情に変わります。角をゴム素材にしたり、風で倒れないようにしたり、子供が触れても安全な工夫もされています。

「秩父やまなみ街道」の売店は、平成23年に県道路公社がものつくり大学と共同で改装したり、店内に学生の研究成果を発表する展示コーナーを設けるなど、関係が築かれてきました。これらがベースとなって今回の連携となったわけです。

コバトン一家には昨年赤ちゃんが生まれ4人家族から5人家族になりましたし、コバトンの仲間「さいたまっち」も誕生しましたが、いよいよ「メカ・コバトン」まで登場しました。コバトンには平成17年4月から埼玉県のマスコットとして活躍してもらっていますが、まだまだにぎやかに話題を振りまいてくれています。そのうち「ターミネーター」みたいなコバトンもできるのでしょうか。