12月10日(月曜日)に配信されたニューズウィーク日本版の「『人生100年時代』の暮らし方」という記事が目に留まりました。
この記事によると65歳以上の高齢者の生活時間は、睡眠や食事など生理的に必要な1次活動が11時間38分、仕事や家事など社会生活を営む上で義務的な性格の2次活動が4時間00分となっています。
そして、これら以外の各人の自由時間となる3次活動が8時間22分となっています。つまり、人生100年時代が来れば、実に高齢期の自由時間は10万時間以上にも達することになります。
60歳あるいは65歳で仕事を辞めた後の人生は、もはや「余生」ではないことが分かります。

さらに、シニアになってもまだまだ元気に活躍できることが身の回りをみても、またデータなどからも明らかになっています。
以前、このブログでも取り上げたように、筋肉は、どんな年齢になっても増やすことができる器官ですし、語彙力がピークに達するのは60代後半から70代初めともいわれています。

本県には、現役時代は仕事一筋で、都内の職場と自宅の往復でほとんどの時間を過ごしたような、いわゆる「埼玉都民」の方が大勢います。
そこで、今年度は、埼玉都民向けの都内セミナーや、経験豊富なシニアを地域課題の解決に取り組む起業家や担い手に育成する講座を開催し、現役時代の経験を地域に生かすきっかけづくりを進めていきます。
一人一人のシニアライフが充実し、第2、第3の実りを迎えられるような社会の仕組みづくりに引き続き取り組んでいきたいと思います。