4月6日(土曜日)と7日(日曜日)、「フランス航空教育団来日100周年記念イベント」が日本の航空発祥の地である所沢航空記念公園で開催されました。
7日(日曜日)、ローラン・ピック駐日フランス大使をはじめ多くの関係者の御出席の下、記念式典が開催され、私も出席してまいりました。
ローラン・ピック大使は「100年経ってもフランスとのつながりを大切にしていただき、このような記念式典を開催していただけることを大変うれしく思う。古くからのつながりを未来に向けて発展させるよう今後も努力したい。」と挨拶されました。
フォール大佐率いる63人の航空教育団は100年前の1919年(大正8年)に来日し、当時最先端であったフランスの航空技術を日本に伝えました。これをきっかけに、黎明(れいめい)期であった日本の航空産業は大きく発展しました。
実は、フランスと埼玉県のつながりは航空分野だけではありません。新しい1万円札の肖像に決定した本県出身の偉人である渋沢栄一翁は、1867年(慶応3年)にパリ万博の視察でフランスを訪れました。
渋沢翁はフランス滞在中の世話役だった銀行家から資本主義経済の仕組みを学びました。その後、渋沢翁は生涯で500もの企業の創設に携わり、「日本資本主義の父」と言われるようになりました。
フランス航空教育団が航空技術を伝えたことで日本の航空産業が発展し、渋沢翁が資本主義経済を学んだことで、日本の産業が発展したわけです。このようにフランスとの交流は日本社会の発展に大きく貢献しています。
埼玉県は、100年前のフランスとのつながりや渋沢翁の功績を今でも大事にしています。
様々な国との関係や本県出身者の功績を次の世代に引き継ぐことで、新しい産業の創出や社会の発展につなげたいと思っています。