先日、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるイタリアの事前キャンプ地が所沢市に確定したところですが、これに続いて10月25日(水曜日)には、ミャンマー連邦共和国と鶴ヶ島市との事前トレーニングキャンプの実施に関する協定書締結式が行われました。

テッ・カイン・ウィン ミャンマー連邦共和国保健・スポーツ省事務次官と藤縄 善朗(ふじなわ よしろう)鶴ヶ島市長(当時)との署名が行われました。当日は、トゥレイン・タン・ズィン駐日ミャンマー連邦共和国特命全権大使も立会人として出席されました。山口 泰明(やまぐち たいめい)衆議院議員をはじめ地元の大勢の皆様も出席され、締結式を見守りました。

実は、鶴ヶ島市とミャンマーには深い御縁があります。鶴ヶ島市在住の今泉 清詞(いまいずみ せいじ)さんは、太平洋戦争時にミャンマー(当時のビルマ)の皆さんから受けた親切を恩義に感じ、1989年に「今泉記念ビルマ奨学会」を創設され、ミャンマーからの留学生に対して長年私費で奨学金を支給してこられました。
この今泉さんの篤志が契機となって、ミャンマーと鶴ヶ島市は長年にわたって様々な交流を積み重ねてきました。

そうした御縁でこのたび、2020年東京オリンピック・パラリンピックのミャンマーの事前キャンプ地が城西大学の施設を活用する形で鶴ヶ島市に決定されたところです。
戦時中のミャンマーの皆さんの親切と、いつまでも感謝の気持ちを忘れない今泉さんの気持ちが70年余りの年月を経てオリンピックの事前キャンプ地という形で実を結ぶことは大変すばらしいことだと思います。今泉 清詞奨学会会長に改めて感謝します。