10月3日(火曜日)、ホテルオークラ東京で第7回IOC(国際オリンピック委員会)プロジェクトレビューがあり、その後、午後7時30分からレセプション(夕食会)が行われました。
IOCプロジェクトレビューは、IOC、開催都市、大会組織委員会などがトップクラスも含めて集まり、大会準備の進捗状況などを確認する事務レベルの打ち合わせです。
この日は打ち合わせの後に、親睦や交流を深めるためのレセプションが関係自治体の首長も交えて開催されました。
主な出席者は、開催都市の小池 百合子(こいけ ゆりこ)東京都知事、鈴木 俊一(すずき しゅんいち)東京オリンピック・パラリンピック担当大臣、森 喜朗(もり よしろう)大会組織委員会会長、竹田 恆和(たけだ つねかず)日本オリンピック委員会会長、また財界を代表して御手洗 冨士夫(みたらい ふじお)大会組織委員会名誉会長、そして私ども知事や政令指定都市の市長の皆さんでした。
IOCからは、ジョン・コーツ東京オリンピック競技大会調整委員会委員長、アレックス・ギラディ同副委員長、エグゼクティブディレクターのクリストフ・デュビ氏などの主力メンバーが参加され、テーブルを囲んで会食をさせていただきました。
森会長の計らいなのか、各人のテーブルの上には、いなりずし一個と巻きずし一切れが置かれていました。そのほかは、焼き鳥、焼きそば、おでん、お好み焼きの屋台が会場内に並んでいるという趣向でした。
プロジェクトレビューでは「経費削減」がテーマの一つでもあったみたいですが、何やら会食まで「経費削減」の対象になったのでしょうか。それとも日本の食事のメインではないけども日本人が好んで食べる、あるいはビール・お酒のおつまみに使われる食事を、日本の食文化として紹介したかったのでしょうか。
私はコーツ委員長の隣の席だったおかげで、活発な意見交換ができました。私から、埼玉県は人気のある「ゴルフ」、「バスケットボール」、「サッカー」、「射撃」の会場となっていることをお話ししたところ、コーツ委員長からは、さいたまスーパーアリーナをバスケットボール会場として借りることで7億ドル(日本円で700億円以上)の節約になったというようなお話をいただきました。
また、コーツ委員長が焼き鳥をお箸で食べようとされていましたので、私が手で串を持って口で「がぶっ」とやるしぐさをお見せして説明したところ、「よく分かった!」という感じで喜んでおられました。
会場では、福島復興の意味を込めて、福島県の地酒が提供されていました。私は、埼玉県の地酒も負けずにおいしいことを強調し、埼玉にお越しいただければ是非御紹介したいと申し上げました。
今、時の人となっている小池都知事も私の近くに座っておられましたが、向かい側の位置だったので細かい話ができなかったのが残念です。
どちらかといえば、ここのところ東京オリンピック・パラリンピックに関しては費用負担の在り方など、ややぎすぎすした話が多かったので、非常に和やかな会であったことが印象的でした。