12月10日(木曜日)の県議会本会議において、熊谷市を拠点に活動している7人制女子ラグビーチーム「アルカス クィーン 熊谷」を県を挙げて応援しようという提案をいただきました。
言うまでもありませんが、今年の秋はラグビーワールドカップ・イングランド大会における日本代表チームの活躍で、正に日本中のラグビー熱が沸騰しました。そうした熱狂の冷めやらない中で、リオデジャネイロオリンピックの出場権をかけた7人制ラグビーアジア予選において、見事に男女とも日本勢がリオデジャネイロへの切符を手にしました。とりわけ、この女子代表チームになった日本選手団の12人のうち、なんと7人が、熊谷市にあるNPO法人ARUKAS KUMAGAYAが運営する7人制女子ラグビーチーム「アルカス クィーン 熊谷」のメンバーであったことが一般質問で紹介されました。まさしくラグビータウン熊谷の面目躍如と言ったところです。
このNPO法人は、地域に密着しながらラグビーの普及を推進し、併せてスポーツの振興を図るために設立されたそうです。立正大学の熊谷キャンパス内に事務所を構え、熊谷市及び地域企業と大学が産学官連携で運営しています。理事長には立正大学ラグビー部長の山口忠利(やまぐち ただとし)氏が、副理事長には熊谷市ラグビー協会顧問の松浦紀一(まつうら きいち)氏と熊谷商工会議所副会頭の大久保和政(おおくぼ かずまさ)氏が、それぞれ就任されています。また、チームのゼネラルマネージャーは、ラグビーワールドカップ2019の熊谷開催に向け「埼玉ラグビーアンバサダー」として応援いただいている元日本代表の堀越正己(ほりこし まさみ)立正大学ラグビー部監督が務めておられます。
「アルカス クィーン 熊谷」の運営のほか、女子ラグビー育成のための小中高校生向けアスリート教育や、小学生へのタグラグビー(※)の普及、ラグビー指導者の育成など、ラグビー全般にわたる活動を行っております。こうした地域ぐるみの活動を行っているチームで育てられた7人の選手が、日本代表の実に半分以上を占めています。いわば、オリンピック予選を突破した日本女子チームは熊谷チームだと言っても決して言い過ぎではないと思われます。
そこで、県議会でも熊谷市のみならず、埼玉県全体でこのチームを応援しようという声が上がったところです。リオデジャネイロオリンピックまでそんなに時間はありませんが、これから7人制女子ラグビーチーム「アルカス クィーン 熊谷」を県を挙げてしっかり応援してまいります。
※年齢を問わず楽しめる新しいスタイルのラグビー。相手選手を止めるためにはタックルの代わりに相手選手の腰に付けたタグを取る。その時点で相手は止まらなければならない。