「40年、20年、15年」
北朝鮮により日本人が拉致されてから40年。「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)」が結成され本格的な活動が始まってから20年。小泉元総理が5人の拉致被害者を北朝鮮から連れて帰ってきてから15年。
その後、最低でも約100人はいると言われている拉致被害者の救出については、いまだに具体的な進展がありません。

毎年、拉致被害者を救出するための国民大集会に出席をしておりますが、年々、気が重くなります。それは、具体的な進展がないために心が折れそうになるからです。
しかし、そんなことを言ってはおられません。家族はもっと辛いはずです。今回はとうとう、拉致家族の象徴とも言える横田 早紀江(よこた さきえ)さんが体調不良のために欠席されました。

北朝鮮による核実験、ミサイル発射という暴挙が頻発し、国際社会は協調体制の中で北朝鮮に圧力を加えていますが、当の北朝鮮はある意味では「馬耳東風」ともいうべき状態になっています。
ただ、過去の例からして、北朝鮮は外貨が枯渇し、強い軍事的圧力が加わったときだけ譲歩することがあります。そういう意味で今、ギリギリの段階に来ているのではないかと思われます。

私も、「北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会」の会長として、家族会、救う会、そして地方議会全国協議会の皆さんとともに、大きな声を上げ続けていきたいと思います。