先週、「お酒の雑学」について御紹介しましたが、今日も飲み会で周りの人に教えたくなるお話です。
ワイン消費大国であるフランスとイタリアの1人当たりのワイン消費量は、何と年間約40リットルだそうです。ワイングラス1杯で100ミリリットルを飲むとしたら400杯分です。ちなみに日本は全国平均で2.6リットルです。埼玉県(さいたま市)は比較的ワインを飲む県で、全国9位の平均約4リットルを消費しています。日本的に言えば、フランス人やイタリア人は呑兵衛(のんべえ)ということになるのかもしれません。
イギリスでは「サイダーで酔っぱらう?」という話があります。イギリスに行ったら、いくら子供がサイダーを飲みたがっても、飲ませない方がいいと思います。というのは、イギリスのサイダーにはアルコールが入っているものがあるからです。りんごを搾って発酵させたもの、要するにりんご酒のことをイギリスではサイダーと言っているそうです。めったにイギリスに行くことはないので、そんな心配をしなくてもいいのかもしれませんが、イギリスに行く方は要注意です。ちなみに、さいたま市で作っている「大宮盆栽だー!!」というのは御存じでしょうか。盆栽村を意識して盆栽とサイダーを掛け合わせて「盆栽だー!!」というサイダーが販売されております。もちろんアルコールは入っていません。売れ行きはまずまずと聞いています。
日本酒の名前に「正宗」がつくものが多いのはなぜか?「正宗」を最初に酒の名前に使うことを考えついたのは、現在の櫻正宗株式会社(神戸市)の御当主、山邑太左衛門(やまむら たざえもん)という人だそうです。新製品のネーミングについて悩んでいた彼が、ある日、尊敬していたお寺の和尚さんをフラリと訪ねたとき、たまたま机の前に広げてあった経文が「臨済正宗(りんざいせいしゅう)」であったそうです。そこで彼がこの経文の名前をお酒の名前にしたところ、大評判になったそうです。かくしてこの「正宗」の成功にあやかろうと、全国に「○○正宗」が続々と誕生したそうです。「せいしゅう」が「まさむね」と読まれるようになった時期は不明です。そういえば、浦和の内木酒造(うちきしゅぞう)にも「旭正宗(あさひまさむね)」、秩父の武甲酒造にも「武甲正宗(ぶこうまさむね)」があります。