和光市が歩道に面白い名前を付けました。その名前は「ニホニウム通り」です。これは森田浩介(もりた こうすけ)九州大学教授ら理化学研究所のチームが、世界で初めて発見された、原子番号113番の合成による新元素「ニホニウム」を記念して、和光市が東武東上線和光市駅から市内の理化学研究所までの歩道に命名することにしたものです。

和光市駅から理化学研究所までの道のりは約1.1キロメートル。この通りを新元素発見のシンボルロードにしようと、市は11月1日から20日までの間、市と理化学研究所で考案した4つの候補の名前で市民投票を実施した結果、最も多かった「ニホニウム通り」に決定をしたそうです。

この通りには元素記号を書いた113枚の路面板が設置されます。和光市駅前には理化学研究所から寄贈される記念碑、途中に寄付者のネームプレートと元素記号を表示したモニュメント、フラッグ7本、通り名の表示板3基、理化学研究所前の歩道橋には横断幕1枚が設置されるそうです。

和光市が世界的な発見の地であることを市民が認識することにより、市への愛着と誇りを醸成するとともに、市民が理化学に触れる憩いの空間を創出するのが狙いだそうです。整備費用については、2016年度は埼玉県のふるさと創造資金、17年度以降はふるさと納税などの寄付金を活用するそうです。

面白いですね。新しく発見された元素名を通りの名前にするというのは初めてではないでしょうか。いずれにしても、こうした面白いと言われるようなことをやりながら、街づくりを進め、なおかつ市民がそれに賛同する、こうしたことが大事ではないかと思われます。和光市に行った時には改めてこの路面板をのぞいてみたいと思います。