このところ、東北地方を震源地とする地震が頻発しています。あの震災から5年も経って、まだあるのかという思いですが、残念ながら人の思いと地球全体の活動は異なっているようです。

ところで、子供たちが通う学校や幼稚園などはしっかりと耐震改修ができているのだろうかとお考えになる保護者もいらっしゃると思います。

実は、埼玉県内では公立学校の校舎等はほぼ100%耐震化が完了しております。私立学校については、民主党政権時代に文部科学省が耐震改修の予算を大幅に増額しましたが、本県でも県単独で補助を創設するなど、徹底的に小・中・高等・特別支援学校の耐震改修を進めてまいりました。その結果、県内私立の小・中・高等・特別支援学校の耐震化率は、今年4月1日現在で96.5%と全国2位となっています。全国平均が86.1%ですので10ポイントも上回っています。

ただ、残念なのは私立の幼稚園及び幼保連携型認定こども園については、必ずしも十分ではないことです。それぞれ建学の精神に則って、幼稚園として独自に運営を行っていますので、号令一下というわけにはいきません。私立幼稚園及び幼保連携型認定こども園の耐震化率は、埼玉県全体で88.1%と全国18位です。全国平均は86.6%でありますから、もちろん平均以上であることは間違いありません。県としては補助金を交付したりしながら、耐震改修を進めるように毎年強く働き掛けております。とりわけ、幼児は自らの力で避難ができないということもありますので、学びの器としての園舎をしっかり耐震改修していただきたいなと思っております。