7月10日(金曜日)、第97回全国高等学校野球選手権埼玉大会が開幕しました。当日は議会最終日ということで、私は開会式には出席できませんでした。今年の開会式は、連合2チームを含む157チームの選手が県営大宮公園野球場に集まり行われました。開会式ではそれぞれのチームのユニフォームを着て晴れやかに行進する姿や、宣誓をする選手の高ぶりの中にも決意を込めた大きな声にいつも感動します。特に埼玉は学校数が多いので、優勝するまで猛暑の中で何試合も勝ち抜かなければならず、大変だなと思っています。このところ埼玉大会の優勝チームは甲子園でも相当な活躍をするチームになっています。どのチームが出場しても優勝争いに加わることができるような実力派ですから期待が持てます。

大会の冊子『真夏の球宴』を読んでいたら、主催する朝日新聞社のさいたま総局長・各務滋(かがみ しげる)さんの言葉が印象的でした。野球というスポーツの魅力は「一人ではできない」ことにあると思います。9人そろわなくてはできないのはもちろん、いくら好投しても野手が打球を捕ってくれなくてはアウトにできません。つまり、一人がずば抜けているよりも、粒のそろった選手がいるチームの方がやっぱり強いのではないか、という話でした。

正に野球は個人の力だけではなく「チーム力」が大切です。そういう意味で、ムードメーカーがいたり、チャンスメーカーがいたり、求心力を持つリーダーがいたりと、それぞれの役割を担う人たちがチームとして上手く調和することが大事なのだろうと思います。県庁の仕事でも同様かなと思います。組織(チーム)というのは、すべからくそういう性格を持つものなのでしょう。

改めて、夏の甲子園を目指す埼玉の球児たちの健闘を祈ります。