1月29日(金曜日)付けの産経ニュースに自民党総務会長の二階俊博(にかい としひろ)先生に関する記事が載っておりました。内容は昨年末の消費税の軽減税率導入を巡る自民党と公明党の水面下の攻防の中で、最終的に自民党の谷垣禎一(たにがき さだかず)幹事長らがねじ伏せられたのは、二階先生が果たした役割が大きかったという趣旨のものでした。このことや自民党総裁選での二階先生の立ち回りを振り返って、記事では「情勢を見極める眼力と、その通りにことを運ぶ腕力は確かだ」「自民党内に二階氏と同等の政治力を持つ政治家は見当たらない」と評しています。

 実は、私が最初に衆議院議員に当選した当時、新生党という政党で、二階先生と御一緒させていただきました。既に二階先生は衆議院議員4期目で、私たち1期生議員の正に教育係ということで、懇切丁寧に御指導をいただいたことをよく覚えております。ある時、あまりに私ばかりが二階先生から用事を頼まれる機会を多くいただいておりましたので、「なぜ私にこういう御下命が多いのでしょうか。」と率直に尋ねたら、二階先生は「国会議員になる人ですから、皆、抜群の行動力を持ってるんだが、それでもサッとやる人とやらない人といるんだ。君の場合はすぐやってくれるので頼んでいるんだ。」と言われて、つい、「はい、頑張ります。」と答えてしまい、また新たな仕事を与えられたことを思い出すところです。

 私は、二階先生は「GNP」の優れた政治家だと思っております。「GNP」の「G」は義理を、「N」は人情を、「P」はプレゼントを意味すると言われています。このうち「プレゼント」は単純に物を相手に贈るということではなく、いわゆる心の部分をしっかり相手に打ち込むという意味でのプレゼント、こういう意味に捉えていいのかと思っております。たぶん日本の政治家の中でも一、二を争うGNPの持ち主だと私は確信をしております。

 党派会派が分かれても正に御縁や義理人情というものを大事にされる、尊敬する政治家である先生には、現在でも、親しくというと大変御無礼かもしれませんが、御指導を仰いでいるところです。記事が掲載された前日の1月28日にも二階先生にお会いし、県内の主要道路の整備を今後どのような枠組みで進めていくのかという課題について相談をしてきました。