8月26日(水曜日)、埼玉県果実連合会の大高馨(おおたか かおる)会長をはじめ、関係の皆様が県庁にお越しになり、埼玉県が育成したオリジナル品種である梨の「彩玉(さいぎょく)」をお持ちいただきました。この梨は「彩玉なし共進会」で最上位賞の知事賞を受賞された鈴木靜(すずき せい)さんが生産された素晴らしいものでした。
「彩玉」は新高(にいたか)と豊水(ほうすい)を交配して育成した新品種で550gほどにもなる大きな梨です。水気や甘みが多く、しかもその甘みが非常に上品で食べた後にその甘さが後を引かない、そういうさっぱり感があるのが特徴だと思います。JAグループさいたまが実施した「埼玉ブランド農産物県民投票2014」ではお米の「彩のかがやき」に次いで第2位となるなど評価が高いものです。
「彩玉」は8月下旬から9月上旬が「旬」ということで、この日は、ほかにもJA埼玉県中央会の若林龍司(わかばやし りゅうじ)会長をはじめ、多くの皆さんが県庁にお見えになり、この出荷最盛期の「彩玉」のおいしさをアピールされていました。
「彩玉」は品種登録されたのが平成17年と歴史が浅く県内限定生産のため、生産量はまだまだ少ない状況ですが、私もこの大玉の「彩玉」は見栄えも良く、贈答品としても十分通用すると思います。生産農家にとっても少し高めの値段設定ができる正にもうかる農業のモデルになるのではないかと考えております。この「彩玉」が埼玉県を代表とする梨のブランドとして、もっともっとヒットするように、いろんな意味でバックアップをしなければと考えています。
ちなみに、大玉の「彩玉」の値段は場所などによって違いますが、小売価格で500円から1000円するとのことです。実は、埼玉県は梨の隠れた産地で、「彩玉」以外にも幸水(こうすい)や豊水、あきづきなど多くの品種が生産されています。皆さんにもこの時季、埼玉県産の梨を是非味わっていただきたいと思います。