田園風景に突然現れるボウリングピン、他では見られない御当地標識など、「なんでこんなものがここにあるのか」という摩訶(まか)不思議なものが埼玉県にもあります。

一般の観光ガイドブックには掲載されない、こうした「珍スポット」を収録し、埼玉県の新たな魅力を発信するのが『埼玉のアナ』(まつやま書房)という書籍です。

この書籍の著者は、埼玉専門のフリーライター「サイタマニア イシ★バシ」こと石橋 啓一郎(いしばし けいいちろう)さんです。
石橋さんは、実際に足を運んで発見した県内の珍しいスポットや一風変わったグルメ、なかなか気に留められない史跡などを訪れる「サイタマニア イシ★バシの埼玉ツアー」(通称「イシ★バシツアー」)も開催しています。

また、石橋さんには東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で活動する「都市ボランティア」を対象とした研修の講師をお願いしました。「都市ボランティア」には、国内外からの観戦客に埼玉県の魅力をPRしていただきますので、石橋さんは講師として正にうってつけです。6月12日(水曜日)の研修前半では、「競技会場周辺の案内ネタと、役に立つ?埼玉のよもやま話」と題して、和光市のニホニウム通り、北朝霞駅北口のにんじんオブジェ、埼玉スタジアム2○○2のスタジアムツアーなどについて解説していただきました。

研修後半では、「レガシー」をテーマとして、上尾運動公園陸上競技場に1964年の東京オリンピックに関する貴重な資料を集めた展示室があることや、新座市営霊園にライフル射撃競技の表彰式を行った高台が残っていることなど、埼玉に眠るオリンピックの歴史を伝えていただきました。
都市ボランティアの皆さんには、楽しみながら埼玉県のことを深く知っていただくことができたと思います。

こうした石橋さんの活動は県の魅力をより一層向上させる上で大変心強いものです。皆さんも『埼玉のアナ』を参考にしながら、また「イシ★バシツアー」に参加して、埼玉のニッチな魅力を是非味わってみてはいかがですか。