最近、競馬ファンが増えてきて全国的に競馬場の運営が好調なようです。以前は浦和競馬もほかの競馬場と同様に収支のバランスが大変悪く、毎年赤字を重ねていましたが、現在は好転しています。
平成16年度の浦和競馬の累積債務は23億円に達していました。しかし、経営努力により平成17年度からは毎年5~6億円前後の黒字に転じ、平成21年度に累積債務を解消しました。
そして、平成22年度には、16年ぶりに埼玉県とさいたま市に配分金を納めることができるようになりました。当時の配分金の額は合わせて1億5,000万円でしたが、その後、徐々に増やし、平成29年度決算では3億9,000万円になる見込みです。
最近の平成28年度決算では、実質的な単年度収支が18億8,400万円の黒字でした。平成29年度決算でも19億5,800万円の黒字を見込んでいます。このように黒字を重ねることで、競馬場の施設を改善・整備するための基金も着実に積み立てることができるようになってきました。
今後は、競馬場やさいたま市緑区野田にある厩舎(きゅうしゃ)などの老朽化した施設を順次建て替える必要があります。このため、黒字を全て配分金に回すというわけにはいきませんが、極力、増やしていきたいと思います。この配分金は県民の福祉、教育などに使われます。