意外かもしれませんが、実は埼玉県の清酒の出荷量は全国4位です。1位の兵庫県、2位の京都府、3位の新潟県に続いて埼玉県が上位を占めているということを御存じでない方も多いと思います。お酒にまつわるいろいろな資料をいただきましたので御紹介したいと思います。

まずはビールの話題から。
ビールの語源はラテン語の「bibere(ビベール=飲む)」だそうです。日本語のビールはオランダ語の「bier(ビール)」が元になったそうです。

ビールのジョッキは長靴から生まれたそうです。中世ドイツの騎士たちは履いている長靴にビールを注いで飲んでいたそうです。後に木・竹・陶器・象牙・銀などで今のようなジョッキが作られるようになったそうです。物が不足しているときには何でも使ったんですね。

ビールをおいしく感じる喉(のど)越しの正体は喉の神経だそうです。喉は味をほとんど感じませんが、ビールでこの神経が刺激を受け、強い快感を生み出します。これが喉越しの正体だそうです。そう言えば、「のどごし」なんて名前の発泡酒があったような気がしますが。大事なんですね、喉というのは。

ビールの泡でノーベル賞を取った天才がいました。アメリカの物理学者ドナルド・グレーザーはある日、ビールに砂粒を落とすと、その跡に沿って泡ができることに気が付きました。そこで、彼はビールの代わりに液体水素を準備し、その中に素粒子を通過させると進路に沿って泡ができることを発見しました。こうして彼は素粒子観察の泡箱装置を発明し、1960年度にノーベル物理学賞を受賞したそうです。この話、お酒を飲むと良いアイデアが生まれるという「酒飲みの自己弁護」に利用されているのではないかと言われています。

「エビス」が先か、「恵比寿」が先か?
明治20年頃、今の恵比寿の地名は下荏原郡三田村(しもえばらぐん みたむら)と言ったそうです。ここに明治22年、日本麦酒醸造会社(現・サッポロビール株式会社)がビール工場を設立し、恵比寿様のマークの「エビスビール」の生産を開始しました。ビールの需要が増えてくるにつれて工場の生産量は急上昇。近くにどうしても出荷用の駅が必要になったそうです。それでできたのが恵比寿駅。やがて一帯の地名も恵比寿になったそうです。ビールの恵比寿様のマークが駅名にもなり、地名にもなったということです。そういう話は全国に幾つかありますね。