2020年の東京オリンピックでの県内初の事前合宿地として、寄居町とブータン王国との間で協定が結ばれました。
事前合宿地の協定は、寄居町、BOC(ブータン王国オリンピック委員会)と一般社団法人アスリートソサエティとの3者間で結ばれました。一般社団法人アスリートソサエティはBOCのスポーツ親善大使である為末大(ためすえ だい)氏が代表理事を務め、スポーツを通じて競技者間の交流や社会貢献を行っている団体です。
寄居町は東京オリンピックを契機に海外との交流を促進するホストタウンに登録しており、ブータン王国との交流を行ってきたことから事前合宿が行われることになりました。
今年5月にはBOC会長であるブータン王国のジゲル・ウゲン・ワンチュク王子をはじめとするBOC一行12人が町を視察されました。ワンチュク王子は寄居町の自然や歴史、スポーツ施設などの説明を受け、町内の中学校を訪問されるなど交流を深められました。
埼玉県もかつてブータン王国に中古の消防自動車を贈るなどの御縁がありました。埼玉県としても東京オリンピックという平和とスポーツの祭典を機に、寄居町とブータン王国との交流が生まれるということは大変うれしいことです。
世界では様々な対立や分断が深まっていますが、「幸福の国」と言われるブータン王国と、のどかな田園風景が広がる穏やかな寄居町との関係が深まることは大変意義のあることです。
ちなみに、私の高校の先輩がブータン王国の名誉総領事を務めていることなどもあり、私なりに少しお力添えができたこともうれしく思います。