スウェーデン王立科学アカデミーは10月6日(火曜日)、2015年のノーベル物理学賞を梶田隆章(かじた たかあき)東京大学宇宙線研究所所長とカナダ・クィーンズ大学のアーサー・マクドナルド名誉教授に授与すると発表しました。授賞理由は、「ニュートリノに質量があることを示すニュートリノ振動の発見」だそうです。

科学的なことについて私はよく分かりませんが、ニュートリノには質量がないというそれまでの定説の見直しを求め、物質や宇宙形成の謎に迫る成果と評価されているそうです。

実は、梶田教授は埼玉県東松山市生まれ。県立川越高校を卒業後、埼玉大学理学部に進学され、東京大学大学院で物理学を専攻された方で、東大では、2002年にノーベル物理学賞を受賞された小柴昌俊(こしば まさとし)東京大学特別栄誉教授のもとで勉強されたとのことです。

川越高校、埼玉大学時代には弓道部に在籍されて、多くの先輩後輩の皆さんたちもよく御存じだそうです。梶田教授は、なにか雲の上の存在ではなくて、高校で同級生だ、先輩だ、後輩だ、大学で先輩だ、後輩だ、などあちこちから「俄(にわ)か学友」が増えているようです。

5日の大村智(おおむら さとし)先生のノーベル医学生理学賞受賞のビッグニュースに続き、埼玉県にとって、とてもうれしい話が続きました。特に、梶田教授は埼玉県出身で初のノーベル賞受賞者ということで、本当に最高にうれしい、こういう気分であります。梶田教授の今後における、世界を驚かす更なる御活躍を強く期待するところです。