今日は綱引きの話です。
綱引きは小中学校や自治体の運動会などで誰でも経験のある競技です。私はこの「綱引き」の育成や発展に関わる立場になりました。
 そこで、改めて「綱引き」の歴史を調べると『出雲風土記』の「国引き」に伝説があり、古文献にも綱引き風景が描かれています。また、沖縄県の大綱引きや秋田県の大綱引など、写真で見る限りでは勇壮な行事もあります。
 世界中にも綱引きがあり、神事であったり、勝負ごとであったり、遊びとしての綱引きもあったようです。
 綱引きは場所や人を選ばず、祭りやスポーツとして楽しく競技できる特色があります。それどころか、過去にはオリンピックの正式種目になっていたぐらいです。まさしく、「たかが綱引き、されど綱引き」でなく、すごいぞ綱引きなのです。
「公益社団法人日本綱引連盟」まさしく、このすごい綱引きの歴史を引っ張り、日本はもちろん世界の綱引きをリードする組織です。
野球やサッカーのように特別なスターはいません。時として、神事、或いは祭り、またスポーツ、手軽な遊び、まさに私たちの生活に根差した伝統的な親しみやすい競技です。
 老若男女、時、場所を選ばず、ルールを守り、ケガなどのリスクもなく、いつの間にか熱闘する「綱引き」、改めて注目しましょう。

参議院議員 上田清司