4月2日(月曜日)、株式会社帝国データバンク大宮支店が発表した調査で、過去10年間の企業転入超過数において、埼玉県が全国トップであることがわかりました。
この調査は、2008年から2017年の10年間における都道府県をまたいだ本店所在地の移転状況を、147万社を収録する企業概要データベースなどから抽出し、本店移転増減の都道府県ランキングを作成したものです。
その結果、2008年から2017年の10年間に、他の都道府県から埼玉県に転入した企業は2,360社、埼玉県から他の都道府県に転出した企業は1,499社でした。転入超過数861社は、全国の都道府県でトップの数です。
ちなみに、転入超過数の全国ランキングを見てみますと、埼玉県に次いで神奈川県が659社、千葉県が433社、茨城県が183社、兵庫県が167社、福岡県が114社、奈良県が105社と続きます。
一方、転出超過数が最も多いのが東京都で、以下、大阪府、愛知県、北海道と続いています。そもそも本店の多い東京都、大阪府、愛知県から、周辺地域に企業が移転している状況が見られます。そうした中でも、埼玉県が神奈川県、千葉県、茨城県といった競合する県を抑えて、大差で1位を獲得したのは大変うれしい結果です。
本県は、県内をそれぞれ6本の新幹線と高速道路が通るなど交通インフラが充実し、首都圏の中心に位置するなど多くの「地の利」があります。今回の結果は、こうした本県の優位性を裏付けるものだと思います。