昨年12月7日(水曜日)付けの日経ビジネスオンラインに植物性タンパク質で作られたハンバーガー用肉(パティ)の記事が出ていました。
米国の高級スーパーの精肉売り場で結構人気を集めているそうです。この牛肉でも豚肉でも鶏肉でもない、正に「植物肉」とでも表現できるような「肉」は「ザ・ビヨンド・バーガー」。価格は2枚のパティが入ったパッケージで5.99ドル(約680円)だそうです。

欧米では、健康志向や環境意識、動物愛護などの観点から肉を食べない消費者が増えており、特に、アメリカのミレニアル世代(1980~2000年生)にとって、健康や食の安全、環境負荷の低減、食糧資源の確保などは、商品を選択する際の重要な判断材料となっているそうです。
2050年には人類のタンパク質の需要が、現在の約2倍に増えると言われており、その全てを動物性のタンパク質で補うのは不可能だと言われています。その頃には、植物性のタンパク質が需要の半分近くを賄うという話もあるそうです。

「ザ・ビヨンド・バーガー」の味の特徴は、その成分と製造方法で決まります。タンパク質はエンドウ豆から抽出し、そこに、肉汁の代わりに、キャノーラ油や精製ココナッツオイルなど加えているそうです。さらに、ひき肉の食感に近づけるための食物繊維やジャガイモのデンプン、風味や香り付けのための酵母エキスや天然フレーバーなどを加え、肉の赤身に見えるよう赤カブの色素などで着色されているそうです。
1つのパティでタンパク質20グラム、カロリーは290キロカロリーと、一般的なパティとほぼ変わらず、コレステロールはゼロ、グルテンフリー、遺伝子組み換え作物も不使用だそうです。全て植物由来で、健康志向の消費者に好まれているようです。

何やら肉のまがい物という感じもします。
日本人は食材の本物志向が強いので、「ヒットするのかな?」という感じもしますが、いずれにしても、こうした植物性由来の「肉」が誕生するというのはすごいことですね。