今年4月に県職員からプロランナーに転向した川内 優輝(かわうち ゆうき)選手から、公益財団法人さいたま緑のトラスト協会に1万ドル(送金手数料等を控除した1,064,000円)が寄附されました。

川内選手は、昨年4月16日(月曜日)、世界六大マラソン大会の一つであるボストンマラソンで、日本人として31年ぶりに優勝を果たされました。この大会の副賞は、優勝者自身が選んだ寄附先へ1万ドルが寄附されるというものだそうです。川内選手はこの寄附先にさいたま緑のトラスト協会を選んでくださいました。

さいたま緑のトラスト協会は、県内の優れた自然や貴重な歴史的環境を県民共有の財産として取得し、保全する「さいたま緑のトラスト運動」を推進する組織として昭和59年に設立されました。
これまでに県が取得した14か所(計71.9ヘクタール)のトラスト保全地を管理するため、協会のボランティアスタッフが中心となって、月2回程度の下草刈りや清掃を行っています。また、自然観察会などの自然に親しむイベントも開催しています。

川内選手にお聞きしたところ、以前、所沢市内のトラスト保全地周辺で練習したことがあったので、さいたま緑のトラスト協会のことを知っていたとのことです。

今回の寄附に対し、6月12日(水曜日)にさいたまスーパーアリーナで開催される「さいしんビジネスフェア2019」の場をお借りして、さいたま緑のトラスト協会の太田 猛彦(おおた たけひこ)理事長から川内選手に感謝状が贈呈される予定です。
「さいしんビジネスフェア2019」は、埼玉縣信用金庫が主催する大規模なビジネスイベントで、川内選手はこのイベントのスペシャルトークショーにゲストとして参加されます。
なお、埼玉縣信用金庫は、さいたま緑のトラスト基金の出捐(しゅつえん)団体でもあり、毎年、さいたま緑のトラスト運動に御協力をいただいています。

さいたま緑のトラスト協会では、今回の寄附金を活用し、トラスト運動を紹介する動画を作成する予定になっています。多くの方にトラスト保全地の魅力を知ってもらうことによって、トラスト運動への支援や参加の輪が広がっていくことを期待しています。

川内選手はもう県職員ではなくなりましたが、このように埼玉県のために大きく貢献していただいており、大変頭が下がります。これからも川内選手の活躍を応援していきたいと思います。

公益財団法人さいたま緑のトラスト協会(外部サイト)