子供の貧困が問題となっていますが、特にひとり親家庭の貧困率が高いといわれています。日本の子供のいわゆる相対的貧困率は13.9パーセントです。ひとり親家庭に限れば50.8パーセントと、ほぼ2人に1人が貧困状態にあり、OECD加盟国の中でも1番厳しい状況です。

そうした家庭の子供たちを応援しようと、埼玉県、東京都、千葉県を事業エリアとしている生活協同組合コープみらいを母体とする、コープみらい社会活動財団が昨年度から奨学金制度をスタートさせました。
この制度は、趣旨に賛同したコープみらい組合員が「応援サポーター」となって寄附をし、それを原資として毎月1万円ずつ3年間給付する返済不要の給付型奨学金制度です。

対象は、コープみらい組合員のひとり親家庭(両親がいない方も含む)の高校生です。経済的理由で高校を中退することなく卒業し、更にその後の大学進学を後押ししたいという思いからだそうです。
昨年度は、387名の申請の中から110名が「コープみらい奨学生」の第1期生となったとのことです。

奨学生や保護者の方からは「部活で使う靴の底がはがれてしまい困っていたので助かりました。」「奨学金で学校指定のコートを購入できました。」という声が届いているそうです。
一方、「応援サポーター」の方からは、「自分は両親の懐事情を知り進学をあきらめました。皆さんを応援しています。」「会ったことも話したこともないけど心から応援します。」という声が寄せられているとのことです。

現在、第2期生を100名募集しています。締切りは4月10日(水曜日)です。同時に、応援サポーターも募集しています。毎月1口100円から募金できるそうです。一人一人の小さな一歩が大きな支援になっています。

こうした取組が、正にSDGs(エスディージーズ)にうたう「誰ひとり取り残さない」の達成につながるものと実感します。いいですね!

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