過日、友人の法要のため、東松山市の浄光寺(じょうこうじ)に行きました。法要が終わる時に住職が説法をされました。「言葉は超能力」だというお話であります。
「言葉」というのは、言の魂の「言霊(ことだま)」とよく言われますが、後ろに葉っぱが付いています。葉っぱは、一度離れると元に戻すことができません。テープでくっつけても枯れてしまいます。放った言葉は元に戻らないという意味にもなるそうです。
大臣などが不用意な発言をされて辞任される時もありますが、正しく、この葉っぱが元に戻らないのと同じように、発言をなかったことにすることはできません。言葉には魔力があります。人を励ますことも、人を陥れることもできる様々な能力を持っています。
嘘を言うことを「虚言」と言いますが、虚はうわべだけで中身のない言葉だから「虚言」であります。一方、「誠」という字は「言が成る」、つまり言ったことを成す。有言実行ということになって、その積み重ねによって人の信頼を得ることができるという意味を持ちます。
住職からこういうお話を聞きまして、なるほど私も政治家の端くれですので、心に染みる良い説法でした。