7月2日(日曜日)に、日本青年会議所関東地区埼玉ブロック協議会の主催による埼玉ブロック大会が「クレアこうのす」の大ホールで開催されました。
メインフォーラムで、私と元ラグビー日本代表で埼玉ラグビーアンバサダーでもある堀越正己(ほりこし まさみ)さん、そして笛木正司(ふえき まさつぐ)埼玉ブロック協議会会長の3人によるパネルディスカッションを行いました。

テーマは、埼玉の魅力、誇り、課題について次なるチャレンジをどうするかということでした。
私は、「埼玉は今、勢いがある」ことを御紹介しました。人口増加率では、沖縄、東京に次いで埼玉が全国第3位。そして、ここ10年間のGDPの増加額は愛知県に次いで全国第2位。企業本社の転入超過数は、直近の10年間で全国第1位であること。また、なぜ埼玉は勢いがあるかについては、地政学上の優れた立地によることが歴史的にも明らかであるというお話をしました。

「いざ鎌倉」の鎌倉街道。諸説ありますが、東海道につながる「京ノ道」、水戸方面につながる「下ノ道」、宇都宮方面の「中ノ道」、そして高崎方面の「上ノ道」、更に飯能から秩父に向かう「山ノ道」、この5本がメインの鎌倉街道です。この5本のうち、なんと京ノ道を除く4本が武蔵国を通っています。江戸時代の五街道も、中山道と日光街道・奥州街道が通っています。
この「下ノ道」は常磐道、「中ノ道」は東北道、「上ノ道」は関越道というように、現在でも基幹的な高速道路として重要な役割を果たしております。
このように、こと「道」という事に関しては、埼玉は中世以来、極めて優位なポジションを得ておりました。
そして新幹線を見ていただいても、県内には北海道新幹線、東北新幹線、上越新幹線、そして北陸新幹線が通っており、大宮を起点にすれば仙台まで70分、新潟も70分、長野が60分、そして金沢まで約2時間という極めてすばらしいロケーションです。

課題としては、高齢化のスピードが日本で一番速いことを挙げました。日本は、2040年には世界主要国の中で働き手である生産年齢人口(15~64歳)の割合が最も少ない国になります。しかし、74歳まで働ける社会に変えることがかなうのだったら、逆に世界で一番働き手の割合の多い国になり、それが2100年まで続く可能性があること。だからこそ、健康長寿埼玉プロジェクトを成功させなければいけないと申し上げました。また、県として既存技術に頼らない先端産業の育成に力を入れていくことなどを話して、若い経営者の皆さんにエールを送りました。