今年のシルバー川柳の入選作品が、公益社団法人全国有料老人ホーム協会から発表になりました。応募者の平均年齢は71.4歳、最年長は101歳の男性です。シルバー世代の日常の1コマを、ブラックユーモアを交えて表現しつつも、おおらかさを感じさせる傑作ばかりです。
「ポックリと 逝きたいくせに 医者通い(男性 68歳)」
なかなか悟りの境地にはなれないものです
「『やめとくれ』 ただの寝坊で 脈とられ(男性 49歳)」
いつも起きる時間に起きてこないとあの世に行ったのかと思われます。
「こんにちは 思い出せずに さようなら(女性 73歳)」
「あれよあれ それよそれよと 答え出ず(女性 81歳)」
どちらもよくある話です。
「クラス会 それぞれ持病の 専門医(男性 73歳)」
一定の年齢になると、それなりの学識経験者です。
「金が要る 息子の声だが 電話切る(女性 72歳)」
振り込め詐欺を逆手にとって、上手ですね。
「この歳で 止めてどうする 酒たばこ(男性 67歳)」
往生際が悪いのが人間です。
「五郎丸 まねて念仏かと訊かれ(女性 55歳)」
アウディの五輪のようなマークが気になる人も多くなってきました。