各市町村を代表する祭りには、できるだけ出席しようと思っています。任期中、つまり4年に1回は出席したいなと思って、スケジュールをうまく調整しながら出掛けております。

8月14日(日曜日)には秩父音頭の発祥の地、皆野町の「秩父音頭まつり」に参加してまいりました。正調(せいちょう)流し踊りコンクールでは70チーム、計1600人くらいの踊り手の方々が、秩父音頭踊りをお立ち台の上で流していき、審査員の皆さんに見ていただいて、入賞者を決めるという形をとっています。実行委員長は皆野町長の石木戸道也(いしきど みちや)さんです。近隣の首長の皆さんや地元の県議会議員の皆さんも出席をしておられました。

実は秩父音頭は、群馬県の「八木節」、栃木県の「日光和楽踊り」と並んで、「関東三大民謡」と言われています。この秩父音頭に合わせた秩父音頭踊りは、私に言わせると、胡弓を使って流しながら踊る、あの有名な富山県の「おわら風の盆」にも負けていないと思います。踊り手の手の動きや足の動きなどが極めて華麗でしなやかで、全体として美しい流れの踊りです。ただ、民謡としての秩父音頭が、華麗というよりは豊年を祝うようなにぎやかな感じでありますので、どこか踊りとうまくマッチしていないように感じました。かつては豊年を祝うような少しにぎやかな踊りであったらしい、というような言い伝えもあるようです。

実は以前、たまたま秩父のある女性経営者の方が、この踊りの舞と秩父音頭の民謡とが合わないと私に声を掛けてこられました。その方は、この踊りはバイオリンなどをバックに踊ればもっときれいなイメージになるというようなお話をされておりました。事実、そのような編曲の秩父音頭も聞かせていただきました。確かに、秩父音頭踊りに合った心地のいい音楽でありました。場合によっては、そういう新しい試みをされてみたらいかがでしょうか、ということも石木戸町長にもお話しました。

しかし、これはこれで伝統的なもので、秩父音頭が生まれてから200年という時を経る中で、こうした踊りが定着していますので、「余計なことを言ったな」と反省しております。