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6月19日(土曜日)に城西大学(坂戸市)で開かれた公益財団法人日本青年会議所関東地区埼玉ブロック協議会の「第46回埼玉ブロック大会」のパネルディスカッションに出席してまいりました。
コーディネーターは、お笑いトリオ「我が家」の坪倉由幸(つぼくら よしゆき)さんで、パネリストは私と、人口860人の高知県の馬路村(うまじむら)で、ゆず加工品を開発して全国に村おこしの発信をした松崎了三(まつざき りょうぞう)高知工科大学地域連携機構特任教授、そして同じく「我が家」の杉山裕之(すぎやま ひろゆき)さんと谷田部俊(やたべ しゅん)さん、埼玉ブロック協議会会長の上林浩太郎(かんばやし こうたろう)さんの5人で行いました。

テーマは、『埼玉県民の愛郷心が薄いのではないか、なぜだ』でありました。特に株式会社ブランド総合研究所が昨年度行った「地域ブランド調査2015」における「出身都道府県に対する愛着度ランキング」で埼玉県が最下位になったことが取り上げられました。このランキングの上位は北海道、沖縄県、京都府、大分県、熊本県という順番になっています。また、同調査の「魅力度ランキング」では上位から北海道、京都府、東京都、沖縄県、神奈川県と並び、下位の方では43位が滋賀県、44位が埼玉県、45位が群馬県、46位が佐賀県、47位が茨城県といった形で出ています。

こうした課題について、どういうふうに考えればいいのかというのが議論の中心です。私は愛着度ランキングや魅力度ランキングの上位の北海道、京都府、沖縄県というような順番は、実質的には「旅行に行きたいランキング」ではないか、市区町村の魅力度ランキングの上位の函館市、札幌市、京都市、横浜市、小樽市といった順番は「カラオケでよく歌われる都市名のランキング」ではないかと申し上げました。一方、一般財団法人日本総合研究所が「健康」、「文化」、「仕事」、「生活」、「教育」の5分野などで、計60指標の統計データを基に都道府県別の「幸福度」を分析しています。この「幸福度」のランキングでは、上位は福井県、東京都、長野県、鳥取県、富山県となりますし、下位は大阪府、宮城県、青森県、高知県、沖縄県となります。愛着度で2位、魅力度では4位の沖縄県が幸福度では47位になっております。
さらに、魅力度ランキングと幸福度ランキングを比較していきます。魅力度1位の北海道は幸福度では40位、2位の京都府は18位、魅力度44位の埼玉県は京都府より勝っておりまして、16位です。魅力度3位の東京都は幸福度でも2位と両方が大変高い順位となっています。先にあげたように魅力度4位の沖縄県は幸福度では47位ですが、魅力度最下位の茨城県は逆に幸福度は20位、46位の佐賀県は25位、45位の群馬県は15位と、こんな調子であります。この幸福度ランキングと魅力度ランキングの落差を考えざるを得ません。

このパネルディスカッションでは、愛郷心というのは遠くに離れて強く思うものではないか、という意見がありました。遠く北海道や沖縄県から東京や埼玉に出て来た人は、北海道や沖縄県に対する思いが強くなりますが、埼玉から東京に出てきた人たちに、「埼玉のことをどう思いますか」と聞いても「1か月に1回は埼玉の実家に帰っています」という答えになりがちです。しかも、調査した全国の3万件のサンプルのうちの1割程度は東京でのサンプルとなっているようですので、多くを占める東京を中心としたサンプルの中では、より遠い北海道や沖縄県の出身者の方がより強く故郷を思うものになってくるし、近場の埼玉ではやや不利になってしまうという問題がある、ということも話題になりました。また、埼玉はあまりにも様々なものが便利過ぎたり、豊か過ぎて困らないので、強い愛郷心が沸かないのではないかとも言われました。
また、例えば福井県などは幸福で愛郷心も強いのではないかという話になるのですが、福井県が嫌な人はもう出て行っていますので、残った人は福井県が好きな人だけであると。逆に埼玉県には、いろいろな都道府県から新しく来られた人が多く、そういう人たちは必ずしもまだ埼玉になじんでいなかったり、あるいは、埼玉と故郷とを比較して、まだ故郷の方が良いと思ったりする方もおられるだろうというような話もありました。

とにかく、「我が家」の坪倉さんの非常に上手なコーディネートと、そして若干の笑いを取り交ぜた「我が家」のパネラーのお二人のコメントも加わって、会場は大いに盛り上がり、結局、「埼玉もなかなか捨てたものではない」という結論になりました。
JCの埼玉ブロック協議会の会長であります上林さんが「ないものねだりするよりも、あるもの探しをしっかりやっていこう。」と言われたのがとても印象的でした。

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