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 去る2月3日(水曜日)に「知事のとことん訪問」で、安倍総理も視察されたことがあるグローリー株式会社の埼玉工場を訪問しました。この会社の本社は兵庫県姫路市にありますが主力工場は加須市に置かれています。グローリーは、国産初となる硬貨計数機を開発し、現在も通貨処理機や両替機、レジ用つり銭機などを主力製品としている会社です。この工場が大変ユニークなのは、製造過程の中に、従業員とヒト型ロボットが協業する生産ラインを構築していることです。

 一般的に日本の製造現場におけるロボットと言えば、ヒトの腕の形に似た装置が塗装や溶接、組立てなどの専門の作業工程をこなすイメージがあります。また、工程の大半をロボットが受け持つことで、工場全体をオートメーション化している例が多いと思います。
このグローリーの埼玉工場では、従業員の中に混じってロボットが一定の役割を果たしているというところに際立った特徴があると感じました。ロボットのプログラムを切り替えることで、多様な生産工程へのフレキシブルな対応も可能となっているそうです。また、ヒト型ロボットが装置型のロボットを操作するということも行われていました。

 日本は90年代に産業用ロボットが世界市場の約90%を席巻したほどのロボット大国で、現在でも約50%のシェアを占めております。今後は、様々なサービスに従事するサービスロボットの開発が期待されているところです。
例えば、介護をはじめとする福祉用ロボットや農作物の収穫ロボット、建設、流通、宅配の分野で活躍するロボットなどは、今後深刻化する人手不足をカバーする可能性を秘めています。また、障害を持った方や体力の衰えた高齢者などの動きをアシストするロボットスーツなどによって、障害者や高齢者の活躍の場が更に広がる可能性もあります。
本県では「先端産業創造プロジェクト」の中で重点5分野の一つに「ロボット」を掲げて、大学や埼玉県産業技術総合センター(SAITEC)と民間企業との共同開発などに取り組んでいます。

 2020年の東京オリンピックやパラリンピックの聖火リレーで、最終ランナーとして例えば17、18歳の若者と一緒にロボットスーツを装着した100歳の高齢者が軽快に走り、二人で聖火を灯す。私は、そうした光景を発信して、世界中に日本のロボット技術を示すことができれば大変すばらしいと思っています。人類には、思い描いた夢を実現してきた歴史があります。この夢が2020年に是非実現してほしいと、今回のとことん訪問で感じたところです。

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