1月12日(火曜日)、梶田隆章(かじた たかあき)東京大学宇宙線研究所長へのノーベル物理学賞受賞等の功績に対する埼玉県民栄誉章の贈呈式が知事公館で行われました。
本席には本木茂(もとき しげる)県議会議長をはじめ、県議会の各会派の代表の皆様、そして梶田先生ゆかりの東松山市、現在お住まいの越谷市の首長さん方、東松山市の野本小学校、南中学校、川越高校、埼玉大学など関係各校の皆様にもお出でいただき、一緒にお祝いをしたところです。
言うまでもありませんが、東松山市に生まれ育ち、川越高校、埼玉大学で学ばれた梶田先生は、御本人のお言葉を借りれば、「人生のうちの8割は埼玉県民としてやってきた」、正に埼玉が生んだヒーローの一人であります。

梶田先生は、「こうしてノーベル賞を受賞できたのも、いろいろな方々のお世話になったからだ」という謙虚な御姿勢でした。また、御挨拶の中では、「いろいろお世話になったので、今度は若い方々のために何か貢献をしたい」という大変有り難いお話がありました。

そこで、私は早速思いつきました。本県では、大学のキャンパス等を会場に、大学教授や地域の専門家等が講師となって子供の知的好奇心を刺激する講義や体験活動を行う「子ども大学」の取組が行われています。
「なぜ飛行機は空を飛ぶことができるのか?」、「なぜ電車の席は隅から埋まるのか?」といった、物事の本質については学校の授業では教えてくれません。梶田先生にはこうした子供たちの知的好奇心を刺激するようなお話の機会をいただければとても有り難いと思います。
「宇宙はどうなっているのか」、「宇宙を構成する物質はどうなっているのか」、そして「それらはどういう影響を地球や人類に与えているのか」、そうしたことを改めて教えていただくと、子供たちの心の中に“科学する心”が芽生えるのではないかと私は期待するところです。本年の県民の日などに梶田先生に御講演をお願いできればと考えています。