第68回全日本合唱コンクール全国大会の中学校・高等学校部門が10月24日(土曜日)、25日(日曜日)の2日間にわたってソニックシティで開催され、24日の高等学校部門の表彰式に出席してまいりました。本当は是非ともすばらしいハーモニーを聴きたかったのですが、公務の都合でやむを得ず歓迎の挨拶と埼玉県知事賞を贈呈する時間帯だけの参加となり残念でした。

 表彰式の中で最も私が感動したのは、銅賞を受賞した県立浦和高校グリークラブの54名の皆さんが大きな声で「ありがとうございました」とお礼をしたところ、それに呼応するように県立浦和第一女子高校音楽部のメンバーから「おめでとう」という声が返ってきたことです。「おお」と思ったところです。そしてその浦和第一女子高校音楽部は金賞に輝き、81名の皆さんが「ありがとうございました」と言って立ち上がった瞬間、今度は浦和高校グリークラブのメンバーが「おめでとう」と大きな声で応えていました。まさに、「こだま」するという感じでありました。さらには、県立松山女子高校音楽部の皆さんが金賞を獲得した際にも、浦和第一女子高校からも、そして浦和高校からも「おめでとう」という祝福のこだまが返っていました。

 表彰式でのこのやりとりはとても印象的であり、すごいなと感心もさせられました。男女別学でも、むしろ共学以上に心が通っていて、仲が良いではないかという感じでした。残念ながら、コーラスそのものは聴くことはできませんでしたが、表彰式でのさわやかなエールの交換に心が洗われる思いでした。表彰式の終了時間は午後8時半を過ぎていましたが、気持ち良く一日を終えることができました。全国の合唱団の皆さん、埼玉県に来てすばらしい歌声を、そしてまたすばらしい感動を与えてくれてありがとうございました。