世界的な小麦品種の礎(いしずえ)を築いた日本人育種家の一生を描いた映画「NORIN TEN~稲塚権次郎(いなづか ごんじろう)物語」の試写会が9月7日(月曜日)の夕刻に、東京永田町の憲政記念館であったそうです。参議院農林水産委員長を務める自民党の山田俊男(やまだ としお)氏の働き掛けで、与野党の幹部らが呼び掛け人になって実現したそうです。この映画については8月27日のブログでも紹介させていただきました。タイトルになっている小麦の品種「小麦農林10号(NORIN TEN)」は、1935年に明治政府が設置した岩手県農事試験場で育成されたものです。これが戦後アメリカに持ち込まれ、世界の食糧危機を救う「緑の革命」の礎になったとされています。今では、これを基にした品種が世界の小麦の7割以上を占めると言われています。

 私も告知用のDVDで拝見しましたが、仲代達矢(なかだい たつや)さんが演じる主人公の稲塚権次郎の波乱万丈の人生に感動いたしました。しかも、この映画の監督をされた稲塚秀孝(いなづか ひでたか)氏は権次郎の遠縁に当たるそうですので、深い縁があるということになります。いよいよ9月19日(土曜日)から有楽町スバル座ほか全国で公開されます。是非ヒットしてほしいと思っています。