昨日8月10日(月曜日)から4期目の上田県政が実質的にスタートしました。正確に言えば3期目の任期満了は8月31日ですので、現在も3期目の途中ということになりますが、任期満了前に選挙が行われますので、当選後に仕事をスタートさせる感覚と実際の任期とに少しずれがあります。ただ、選挙により県民の皆様の審判を受けたということで、正に気分を一新して、新たなスタートラインに立ったということになるかと思います。

今回の知事選では、「連続3期を超えて在任しないよう努めるものとする」という多選自粛条例の下での私の出馬に注目が集まりました。県議会や選挙でも説明させていただいたとおり、自らの政治信条を曲げることで私個人が不名誉を甘受することになっても、県民を代表する市町村長さんや各団体の皆様方の期待を裏切ることはできないと判断し出馬しました。このことで一部の方々から御批判をいただきました。御批判をいただいたことはある意味で当然のことだと思っています。

選挙では私の公約とともに、こうした私の判断の是非も含め有権者の審判をいただきました。結果として、次点の候補者に3倍近い大差で御支持をいただくことができました。これも、出馬した理由や3期12年の実績、そして4期目の構想などを丁寧に訴えてきたことに対する評価の表れだったと思っております。

ただ、相変わらず投票率が低かったことは残念でなりません。地方選挙の投票率が低い数字にとどまっている原因をもっともっと深く掘り下げて考えるべきだと思います。例えば、単独で行われている地方選挙については任期に特例を設けることで統一地方選挙に併せて実施するなど、投票率アップに向けた新しい方法を検討していくべきではないかと思います。

いずれにしても、私はこれから4年の任期の中で3期分を働くような気持ちで、新たな覚悟を持って仕事に取り組んでまいります。
埼玉県を含む首都圏では、これから異次元の高齢化が進みます。異次元の変化には異次元の対応が求められます。3期目の延長としての4期目というよりも、むしろ3期までとは全く別の視点を入れた発想で政策を展開していくことも必要だと考えています。
県民の皆様の御期待に応えられるよう、引き続き全力を尽くしてまいります。