テレビドラマ「陸王」が大ヒットしました。実は、私はほとんど連続ドラマを見ません。しかし、「陸王」は行田市が舞台ということもあり録画で1話、2話を見たところ、ドラマの内容に引き込まれました。3話目からはリアルタイムも含めて視聴を重ね、終わってみれば全話を見ていました。とても面白く、感動したテレビドラマでした。

県の統計課では、このテレビドラマ「陸王」の埼玉県への経済波及効果を算出しました。それによれば、2017年10月から12月までの3か月間の経済波及効果額は約10億2000万円、雇用誘発人数は83.4人となります。
需要の増加額を求めるために、行田市、鉄道会社、地元企業に売上の状況などを聞き取り、基礎データを作成しました。行田市の3か月間の観光客増加数が314,300人、観光客1人当たりの消費額(日帰り)が2,660円、ドラマの撮影に掛かる現地経費が14,774,400円と見積もりました。これらの数値などを使って、経済波及効果分析ツールを利用して計算した結果です。

この額が多いか少ないかはそれぞれが判断するところですが、延べ4万人を超えるエキストラの協力や、埼玉古墳群や忍城跡をはじめ県内各所がロケ地となったことなどで、行田市民や埼玉県民が大変喜んだこと、そうした効果を踏まえれば、間違いなく絶大であったと思います。金額の話はさておいて、陸王効果は確実にありました。