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11月8日(水曜日)に埼玉大学で「知事と学生の意見交換会」を行いました。今回で8年連続になります。学生が県政の課題について提言をして、それに対して私が講評したり、あるいは学生が私に反論したりしながら意見交換をする場になっています。
学生は予算や制度に縛られることなく思い切った提案をしますので、とてもヒントになることが多く、実際に学生の提案が県の政策に生かされているものもあります。
例えば、公園でジョギングや散歩をする人たちには、「1周すれば、ご飯1杯分のカロリーを消費することになります。」などと各所に看板を設置し明示することで、運動をより促したり、健康づくりのインセンティブになるという提案がありました。「もっともだ」ということで、その看板に企業のスポンサーなどを入れて県内13か所ほどの公園で実現しています。

今回は、5つのゼミの学生の皆さんから提案がありました。
その一つは「地方分権改革を進めていく上で、国に譲歩を迫るための実証的な説得力のある提案をすべきではないか。」という提案でした。
特に、「しっかりと地方分権を勝ち取るための方法としてRCT(ランダム化比較試験※1)やRDデザイン(回帰不連続デザイン※2)による疑似的実験で得られた科学的な根拠に基づき提案することが有効ではないか。」など、大変意義深い問題提起がありました。これなどは学ぶべき点ではないかと思います。

また、バスの貨客混載やバス待ち空間環境の改善などについて提案がありました。さらに、子育てムーブメントに関して県が施策を展開しているが、金銭支援を中心とした政策に転換した方が効果があるのではないか、という問題提起がありました。人口の多い埼玉県ですので、かなり多くの予算を確保しなければならない課題については、なかなかつらい話になりますが興味深く聞かせてもらいました。

また、「インスタグラム」への写真投稿を通じて、県産農産物をアピールしたらどうか、という提案がありました。なかなか面白い提案ですし、何よりもアカウントの運営を若い人に任せるという話が新鮮でした。早速、この件は提案したグループにやっていただきたいと思いました。これはすぐにでもできる話ですし、農産物だけではなく様々な県の政策をインスタグラムを使って若者向けに提案していく方法もあるのかなと思います。

県のアプリ「まいたま」を活用して公園の魅力をもっと発信できないか、という提案もありました。若い人たちが公園を利用しないのは、「公園自体に興味、目的がない」、「公園の存在を知らない」、「公園まで距離がある」という3つの理由が全体の約90パーセントを占めるので、公園で行うイベントなどの周知、あるいは公園に行く「足」などについて工夫すべきではないかという提案でした。
高齢の方や小さい子供を連れた夫婦が公園に来ているのはよく見かけますが、確かに若い人たちは少ないなと帰路の車の中で思いました。一方で、埼玉大学の構内を見ていると街中の公園より広く、樹木も多いので、わざわざ公園に行かなくてもいいのかなとも思いました。

刺激的な提案をしっかり受けとめ、より多く実現できるように頑張ります。埼玉大学の皆さんありがとう。

※1 RCT(ランダム化比較試験)…介入(ここでは政策)の有無による影響や効果を測定し、因果関係を明らかにする方法。

※2 RDデザイン(回帰不連続デザイン)…ある値の時に介入の効果を測定することにより、介入の因果関係を証明する方法。

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