「かあさんの えがおみたくて さかあがり」
「バイバイの よるはさみしい でもがまん!」/「会える日励みに パパも頑張る!」
「お父さん 満員電車でぎゅうぎゅうだ 家に帰れば 幸せぎゅうぎゅう」
この三つは、「第6回親守詩埼玉大会」の埼玉県知事賞と埼玉県議会議長賞の受賞作品です。

「親守詩」とは何ぞや。それは、埼玉県教育委員会の委員長もなさった明星大学の髙橋 史朗(たかはし しろう)先生が提唱された「子が親を想って作る詩」です。定型詩の部門、作文・詩の部門と連歌の部門があります。連歌とは子供が詩を歌って、それに続いて親が応えるものです。多くの作品が出品されましたが、知事賞や議長賞をはじめ、どの作品もすばらしいものばかりでした。

この親守詩大会では、若手の先生たちによる模擬授業も行われました。これもすばらしい授業内容でした。こういう先生たちの授業を受ければ子供たちもすごく伸びるだろうなと感じさせられました。

子供が歌った上の句に親が下の句を付ける「連歌」の部門の作品には、有名な「親思う心にまさる親心」という、吉田 松陰(よしだ しょういん)の辞世の句の世界を感じました。改めて、日頃の感謝や愛情を確認するために、こうして詩を通じてメッセージを交換することもいいのかもしれません。言葉で感謝の思いを伝えるのは照れくさいものですが、詩で表現するのは抵抗感が薄まるかもしれません。

世界的ベストセラー『子どもが育つ魔法の言葉』の著者であるアメリカの教育学者ドロシー・ロー・ノルト博士が『子ども』という詩で「かわいがられ抱きしめられた子供は、世界中の愛情を感じとることをおぼえる」と歌っています。
できるだけ、愛情のシャワーを浴びられるような家庭を作っていただき、私たちはそれに応えられるような社会環境、教育環境を作りたいものです。