8月29日(火曜日)、フリーアナウンサーの徳光 和夫(とくみつ かずお)さんが県庁にお越しになりました。徳光さんは厚生労働省の肝炎総合対策推進国民運動事業である「知って、肝炎プロジェクト」の広報大使を務めておられます。当日は、国内有数の肝炎の専門家である埼玉医科大学病院の持田 智(もちだ さとし)教授、協会けんぽの埼玉支部長さん、埼玉肝臓友の会の事務局長さん、厚生労働省の肝炎対策推進室長さんなどが同席されました。

埼玉県内には肝炎ウイルスに感染している方が約19万人いるとされています。ウイルスが原因のウイルス性肝炎は、放置しますと肝硬変や肝臓がんを発症する恐れがあるそうです。肝臓がんで亡くなる方は、県内だけで年間約1,300人もおられるそうです。最近では内服のみで治療ができる薬剤の開発などにより、肝炎を早期に発見することで、ウイルス性肝炎を治療することが可能になりました。現在のところ肝炎ウイルスの発見は市町村や県の保健所などでの検査が中心になっています。今後、各職場において肝炎ウイルス検査の受診を呼びかけていただきたいと思っています。

このプロジェクトの特別参与である俳優の杉 良太郎(すぎ りょうたろう)さんから私あてのメッセージもいただきました。今後、県や市町村から肝炎の早期発見のための様々な案内を出すときに、杉さんや徳光さんの顔写真などを掲載すると、親しみを感じて検査を受ける方が増えるのではないかというアイデアも浮かびました。

県民の皆さん、肝炎は「沈黙の病気」と言われています。肝臓が痛むとか、むず痒いとか、そういう症状はありませんので、検査を受けなければ見つけることができません。簡単な検査と治療で肝炎ウイルスを撃退することができます。是非、肝炎ウイルス検査を市町村の住民基本健診や保健所などで受けてください。